色彩を遊び場に変えるテーブル「Palette」

ヨーゼフ・アルバースの作品からインスピレーションを受けたRita Kettanehのデザイン

色彩の実験を楽しむことができるテーブル「Palette」。そのデザインは、バウハウスのアイコンであるヨーゼフ・アルバースの作品「Homage to the Square」からインスピレーションを得たものです。ユーザーは自分の空間を自由にカスタマイズし、リフレッシュすることが可能です。

「Palette」は、アルバースの「Homage to the Square」に触発された色を混ぜるためのテーブルです。ユーザーは、自分のインテリアや心情に合わせて色の実験を楽しむことができます。シンプルなスライド操作で、テーブルの上層を他のテーブルと入れ替えることで、新たな色の組み合わせが生まれます。また、「Palette」はモジュラーでダイナミックなコーヒーテーブルで、複数のテーブルを自由なレイアウトで並べることができます。

テーブルの上部はCNCレーザーカットとプレスブレーキで曲げられた鋼板で作られています。部品の組み立てには溶接が使用されます。ベースはステンレス鋼で、同様のプロセスで製造されています。上部はパウダーコートされ、2枚のアクリルシートが含まれています。一方、ベースはブラシ仕上げです。

ユーザーは、テーブルの上層をスライドして別のテーブルに移動させることで、新たな色の組み合わせを実験することができます。テーブル全体の上部は、一つのユニットとしてテーブルを移動するのを容易にするために、ベースにロックされます。これは、上部のピンをベースの対応する穴に合わせてから、上部を横にスライドさせてピンがストップに達し、上部がロックされるまで行います。逆の動きをすると、2つの部分が解除されます。

このプロジェクトは2018年12月にレバノンのKornet Chehwanで始まり、最終的なプロトタイプが完成した2020年2月にレバノンのMazraat Yachouhで終了しました。色の実験は3段階で行われました。まず、アクリルサンプルの重ね合わせによる色のスキームを開発しました。次に、スキームは各テーブルが2層ずつで構成される3組の重ね合わせのサンプルで構成されるという制約が追加されました。最後に、色の組み合わせはアルバースの配置に入る必要がありました。

「Palette」は、ヨーゼフ・アルバースの「Homage to the Square」シリーズに触発された色を混ぜるためのコーヒーテーブルです。三次元空間に移行した正方形を、ユーザーが色の実験に参加することを促します。上層をテーブル間で簡単にスライドさせて入れ替えることで、新たな色の組み合わせが生まれます。ダイナミックで遊び心あふれる「Palette」は、ユーザーが自分の気分に合わせてそれを適応させ、空間を簡単にリフレッシュすることを可能にします。また、複数のテーブルを並べて大きなコーヒーテーブルを形成することも可能です。

このデザインは、2020年のA' Furniture Design AwardでIronを受賞しました。Iron A' Design Awardは、プロフェッショナルで産業的な要件を満たすように設計され、実用的で革新的な創造物に授与されます。業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合し、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献することで評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Rita Kettaneh
画像クレジット: Rita Kettaneh
プロジェクトチームのメンバー: Rita Kettaneh
プロジェクト名: Palette
プロジェクトのクライアント: Rita Kettaneh


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